確定申告をしてきました。
個人事業主になってからの申告ですが、慣れないうちは本当に面倒です。
そこで自分が忘れないためにも楽に出来るポイントをまとめました。
忘れた時の自分のためにも・・・
確定申告の準備
まずは収益があれば税金は納める義務があることを知りましょう。
面倒だからと放置すると、後で追徴課税でお金を余分に払うことになります。
本当は学校の教育で教えるべきですが、教えないけどしっかり納めてという事実
たまたま会社の経理を勉強することがあり、細かい処理をしましたが、それに比べれば楽です。ただ、最初は悩むことが多いので少しでも楽になる方法をお伝えします。
政治家の文書費用に明細ないのはなんでだろね・・・(愚痴ですよ)
用意するものを知る
確定申告書にはAとBの2種類があり、事業所得を得ている個人事業主は確定申告書Bを使用します。
おそらくこの時点で???となってしまうと思います。
もし一人でハンドメイド品を販売していると仮定すれば、不要な項目が多いので必要と思われるものを抜粋して説明します。
何が必要かを知る
ハンドメイド品を販売しているのであれば売上がありますよね。
①1月1~12月31日までにの売上金
月日と金額が分かる一覧データが必要です。エクセルデータ等があればベスト
ですが、大切なのはその年の売上金がいくらなのか?
②1月1~12月31日までにのハンドメイド品を作るのにかけた金額
経費と呼ばれており、未申告でも罰則が何故がない?(国が損しない・・)という
不思議な項目です。
ハンドメイド品であれば同じような項目が出てくるでしょう。
・ハンドメイド品に必要な材料
(別途数量管理が必要:後述します)
・ハンドメイド品に必要な工具
(必要なものだけです。)
・電気、ガス、水道代金
(自宅の場合は面積で割るか、24時間の内8時間で3分の1で申請)
・交通費(買い出しなどの移動金額)
・交際費(講習を受けたなど)
・給料
(給料が多すぎて扶養から外れないように注意してください。)
もし賃貸の家であれば、24時間の内8時間で3分の1を申請することも可能です。
住宅ローンがあればその分も申請可能です。
収入からこれらの経費を引いて残ったものが事業者の収入となります。
青色申告(個人事業主)でなければ、給料の部分がなくなります。
手間は増えますが青色申告をすると65万の特別控除が受けられるのは大きいです。
しっかりと申告をしましょう。
例
【個人事業主ないけど申告】
収入100万ー経費50万=50万が利益
20万超えたので追加で税金を払う必要あり
【個人事業主で申告】
収入100万ー経費50万=50万が利益
50万が利益ー65万の特別控除=0円
税金を払う必要がなくなる。
あくまで凄いざっくりな説明です、ありがたい制度だと思います。
イメージくらいでとらえてもらい、個別で勉強してもらえればありがたいです。
続いて実践編になります。
知りたいのは具体的にどうするかですよね。
実践編
まずは少しでも楽にする方法を考えました。
どちらかというとこれから実施する人向けです。
全自動で出来たら楽だなと思い実施したことがあります。
全自動化のために
①事業用の口座を作る
売上関係は全て1つの口座にすることにより、分かりやすくなります。
現金のやり取りがあってもさっさと入金すれば自動的に記録される。
ネット銀行だと安いのでお勧めです。私用口座に送金するときは月1回は無料などが多いので、回数が少なければ損しないと思います。
②事業用のクレジットカードを作る
クレジットカードはいついくら購入したことが分かるので、ハンドメイドの仕入れは
専用のクレジットカードを使いましょう。
①と②を連動すれば、お金の流れはハッキリと分かるようになります。
イオンカードや楽天カードであれば専業主婦や学生でも作ることが可能でです。
収益0円でも審査に通りました。^^
他のクレジットカードも対応しています。
【専用カードは作ると楽ですよ】
③税金申告ソフトを使用する。
私は「弥生会計」のソフトを使用しています。
結論からいうと面倒だけど楽だったです。
矛盾してますが、慣れないと入力が大変だけど最後が楽という感じです。
申請時に間違いがあれば自動指摘システムがありました。
私は毎月整理しているので確定申告の日がきたらさっさと申告しています。
弥生システムは税金申告と連動しているため、事前に準備できるのが大きいです。
ソフト無しだと、1年分入力することになるので結構面倒でした。
宿題は貯めずに、コツコツやっておけば楽になりますよ。(自分に言ってます。)
無料期間もあるので、とりあえず試してみるのもありです。
全て揃った場合で話を進めますが、1から入力も可能です。
全自動は少し大げさですが、使ったお金の流れは全て記録されます。
・銀行の履歴
・クレジットの履歴
全て自動的に取り込まれます。
(重複部分が出るのでこれは処理可能)
記録後の整理
記録は自動でされますが、ソフト入力後に綺麗に整理する必要があります。
躓くのはここの部分です。
「弥生会計」のソフトを使って思ったのが、直観的な操作は出来ない気がします。
あくまで経理をある程度知っている人だから出来る人用です。
実際はハンドメイド品ではなく事業者用だから仕方ないんですが・・・
ハンドメイド品では使用する項目は限られるので、使う項目だけを具体的に説明をしてみますね。
弥生の設定
ハンドメイドに特化した設定を紹介します。
サイトでも説明文がありますが、対象者の範囲が広いため、理解に時間がかかります。
これを読んでいる人はハンドメイドではどうしたらよいかと悩んでいるかと思います。
まず、弥生を契約(クラウド版)したらこちらのボタンで起動しましょう。
無料期間もあるのでお試しも可能です。
最初に開いたら色々な画面が出てきます。
「かんたん解説」とありますが、結構細かく書いています。
最初に戸惑ったのが、必要なボタンが下の方にもあることです。
まずはクリックしましょう。
そうすると更に項目が出てきます。
赤枠の「口座・カードの設定」を押します。
ここで銀行口座とクレジットカードの名前を登録しましょう。
ここで登録するのはあくまで
・事業用で使う銀行口座の名前
・事業用で使うクレジットカードの名前
となります。
後で管理するのに使いますが、システムの自動取り込みの設定ではないです。
追加ボタンで好きなだけ登録できます。
複数だと管理が大変なので、少ない方が楽です。
続いて「取引先の設定」ボタンを押します。
そのままでも構いませんが、タブごとに不要な設定があればチェックを外しておきましょう。
後で項目の仕分けをするときに余分な設定が表示されないようになります。
続いてスマートメニューの「口座連携の設定」を押します。
口座関係のボタンは名前の登録とシステムの登録で2種類あるので
毎回迷うので、自分のためにも書いています。(分かりづらい)
自動入力用のシステムを設定しましょう。
赤枠の「新規口座登録」を押します。
銀行・クレジットカードとかなりの数が対応しています。
登録したら「全口座更新」ボタンで手動更新が可能です。
自動更新可能ですが、ワンタイムパスなどの入力設定が必要なものは
その都度更新が必要です。
これが出来たら「簡単取引入力」を押します。
簡単なの?と思いますが、ハンドメイドとして簡単に説明します。
銀行口座とクレジットカードの記録が全て出てきます。
【簡単な説明】
①収入
・物が売れた収入
・給料
②支出
・材料費
・交通費
・電気、ガス、水道、賃貸費用(場所or時間で割る)
③振替
・クレジットカードと銀行口座は金額が重複するので、設定をしておく。
(このクレジット代金は銀行から引き落とされましたよと・・・)
タブで収入を押すと収入関連が自動で出てきます。
【収入タブ】
主な収入源の名前があれば記載しておくと分かりやすいです。
【支出タブ】
項目を探すと仕入れがあります、他のも合致しているがあれば登録しておきましょう。
【振替タブ】
クレジットカードの代金を銀行口座で引き落とされたことが分かるようにしておきましょう。
注意:振替項目から支出項目には何故か戻せないので、コピーして打ち直す必要があります。
登録漏れがあれば、手入力でも全部入力可能です。現金を使うと処理が増えるので、全てクレジットカードで終わらせておくと便利です。
確定申告をする
これで確定申告をするだけです。
ここまで準備が出来ていれば苦労は少ないはずです。
青色申告の場合は別途用意するものがありますが、弥生では全部登録可能です。
しいてあげると、材料の在庫管理記録は残しておきましょう。
住んでいる場所では、材料購入の時点で消耗でいいよと言ってくれるらしいのですが、
いつ何個使って何個残っているかの管理が必要となります。
弥生のシステム通りやり、問題があればエラー表示等で、教えてくれるのがありがたいです。
全部入力が終わればe-Taxで申し込みして完了です。
マイナンバーカードを作っておいて良かったと思いました。
まとめ
弥生を使用した、ハンドメイド品に特化した確定申告は終わりとなります。
個人事業主となるのなら、ここに記載した以外のことも学ぶ必要はありますが、
まず何をやっていいのか分からない状況から始まります。
税金申告の解釈は、場所や事業内容で変わってくることもあります。
複雑すぎるのが原因なんでしょうが、1つ1つクリアーしていけば確定申告も怖くないと思います。
一番危険なのが何もしないで未申告です。
これだけは辞めておきましょう。