草木染を混ぜる
草木染めは単体を基本としていましたが、複数混ぜてみたらどうなるか?
ふとそんな疑問から初めてみました。
過去に藍染と染めた実績はありましたが、手持ちの草木染材料が増えたので色々と試してみました。
今回は普段使用している中で使用頻度が高いものを選びました。
・インド茜(赤色系)
・ログウッド(青色系)
・えんじゅ(黄色)
更にアルミ媒染・銅媒染・鉄媒染をするため、3種類×3媒染=9種類あります。
参考に単色で染めたブログもあるのでリンクを紹介しておきます。
草木染めの実験
私が使用している藍熊染料を使用します。
左からえんじゅ・インド茜・ロッグウッドです。
それぞれ10gずつ使用するので、分量は半々の割合としました。
えんじゅ+ロッグウッド
最初に実施したのはロッグウッド(青系)とえんじゅを混ぜてみました。
これをお湯で煮込みます。
事前に布を媒染液に浸けていないので、ここで媒染は入れません。
ここに作成した液を注ぎます。
布から染み出した媒染液と染料が混ぜ合い、色が変化しました。
左からアルミ媒染・銅媒染・鉄媒染となります。
(上の紙コップと配置が違います、すみません)
見事な黒系となりました。
混ぜるだけでこんなに変化するとはビックリです。
えんじゅ+インド茜
次はえんじゅとインド茜を同じように煮込みます。
順番は逆になります。
写真の文字を参考にしてください。
左からアルミ媒染・銅媒染・鉄媒染となります。
インド茜+ロッグウッド
左からアルミ媒染・銅媒染・鉄媒染となります。
黒色系に染まりました。
えんじゅ+ログウッド+インド茜
3種類混ぜてみました。
豪勢な染め方です。
3種類混ぜた色です。
面白いのは、2色で染めたものより黒色が薄くなるのが不思議でした。
えんじゅ+カリヤス
今回の題材とは別に染めてみました。
同じ黄色系ですが、このようになります。
こちらも一緒に煮込みます。
煮込んだ液を媒染ごとに入れます。
左からアルミ媒染・銅媒染・鉄媒染となります。
単色染めと比較すると微妙に変化しました。
まとめ
草木染めは単体を基本としていましたが、複数混ぜてみたらどうなるか?
草木染めの染料を混ぜると新しい色を作成することが出来ます。
今回は1対1のバランスで混ぜましたが、分量を変えると細かい調整も可能です。
最後に糸を染めたものを載せておきます。
個人的な感想ですが、綺麗でつい眺めてしまいました。
推測ですが、単色に比べると微妙なグラデーションが入っているような気がします。
草木染をやっていて良かったと感じた瞬間でした。
注意点ですが、パウチは絞った状態で写真撮影をしています。
水洗いをすると薄まるため、パウチ色にする場合は重ね染め等の工夫が必要となります。
それでは紹介します。
ログウッドとインド茜 (アルミ媒染)
ログウッドとえんじゅ(アルミ媒染)
ログウッドとえんじゅとインド茜(鉄媒染)
ログウッドとえんじゅとインド茜(アルミ媒染)
カリヤス・えんじゅ(アルミ媒染)
草木染を混ぜる人は少ないと思いますが、混ぜる楽しさが少しでも伝われば幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
染めた糸などの販売もしております。
参考にリンクを載せさせて頂きます。