雪花絞りで花の染め方を学ぶ。
藍染めを中心に雪花技法で作成した模様をまとめました。
100種類に及び雪花ですが、ポイントを押さえれば、近い模様を作ることが可能です。
とはいえ実際に同じ模様に染めるのは難しいですが、様々な模様を見るだけでも勉強になるかと思います。
内容ですが雪花技法で、染料・浸ける時間・浸ける量を変化させた内容を載せています。
色々なパターンで染めたので作りたい模様を作るヒントになります。
お店の人がやらないような染め方も挑戦しています。
私も作りたい模様があったときはこのブログを見直しています。(^^♪
失敗も含めると100種類ほどをを載せています。(日々更新)
動画で染め方を学ぶことも出来ます。
下の動画はyoutubeです。
もし雪花模様以外で染めたい人はこちらのページを参考にしてください。
- 雪花絞りで花の染め方を学ぶ。
- 藍染の染め方。(青色系)
- 藍染の染め方、回数を分ける技法
- 藍染の染め方、筆で染める
- きはだで染める。(黄色系)
- インド茜で染める。(赤色系)
- ログウッドで染める。(紫色系)
- 紫根で染める。(紫色系)
- コチニールで染める。(ピンク色系)
- カテキューエキスで染める(茶色系)
- えんじゅと藍で染める。
- 藍とくちなしで染める。
- 藍と柿渋とえんじゅで染める。
- シリアス染料で染める。
- 藍染で染める。(熱湯を使う)
- 麻の葉絞り(折り方を変える)
- 藍染で染める(木の形を変える)
- 藍染で染める(布を四角に折る場合)
- 藍染で染める(布を五角形に折る場合)
- 藍染の染め方。(二等辺三角形で折る)
- 藍染で染める(板の位置を変える)
- 布の折り方を変える(小さく折る)
- 角度をつけて染める
- 回転をして染める
- まとめ
藍染の染め方。(青色系)
注意点があります。
・連続で染めると染料が薄くなる⇒染料追加
・時間経過で酸性が進み染まり難い⇒アルカリ成分追加
・頂点のみ染める場合は、染料をかき混ぜておかないと底に染料が偏る。
・水温は高過ぎず、低すぎず(25度くらいがいい)
このバランスが本当に難しい。
かき混ぜた時に藍の泡(華)が発生しないときは、綺麗に染まらないです。
染料をかき混ぜるよりは、容器に移す方法を使うと活性化します。
泡が発生しても酸性寄りになると染まらなくなるため、常にアルカリ性寄りにすると染めやすいです。私は水道水を使わず、アルカリイオン水を使用しています。
大和藍は最初は水と混ぜるだけで染められると説明がありますが、雪花などのバランスが難しいものを染める時は、最初から苛性ソーダを加えると綺麗になります。
頂点の浸ける時間が長いと、花びらではなく丸模様となります。
ソーダ灰とハイドロサルファイトが溶けきらない状態で染めた関係で、デコボコ模様が出来ました。
ハイドロサルファイトの量を小さじ⇒大さじに変えました。
中心に光輝く(シャイン模様)が発生しています。
三角形の頂点が液から少し出るくらいに浸けました。
こちらは逆さにして、底辺が少し出るくらいにして染めています。
これは酸化が進み過ぎて、3か所のうち2か所は染まりませんでした。
2回染めましたが、酸化が進んでいたので途中で還元剤を追加しました。
偶然にも色の濃淡が生まれて映えた感じになりました。
60分×3回染めてます。
こちらも途中染料不足と酸性よりになってしまい。
中途半端な小花になっています。
下地を紫根で薄く染めたあとに、頂点部分のみを40分で染めました。
普段60分で染めていましたが、もっと短い時間でも大丈夫でした。
感覚で作りましたがお気に入りの1つです。
同じ条件で試してみました。
分かったのが染める部分が数センチ違うだけで模様が大きく変化することです。
もう少し細かい記録を残しておきました。
ひとつ前のと染織の流れはほぼ同じです。
違うのは液に浸ける量を5mm減らしただけです。
僅かな違いが模様に大きな変化を与えるのが分かりますね。
冬場に染めたものです。
水温が低下しないように染液温度が低下しないように工夫しました。
最後に万力で絞りませんでした。
そのせいか、模様が滲まずに落ち着いた感じになりました。
一つ上の模様で、ハイドロコンクの量を小さじ1杯にしたらにじみが大きくなりました。
小さじの半分にすると綺麗な花びらが出来ます。
これは染める前に布をよく湿らせています。
湿らせることにより、藍の浸透が抑えられることで花びらがハッキリと作れます。
1つ上の画像と比べると分かりやすいです。
こちらは雪花技法⇒群雲技法で染めた場合です。
木に花を咲かせたイメージで作成しました。
写真だと花がよく分からないかも・・・
布より小さい板を使用しています。
不思議と綺麗な模様が出来ます。
布より小さい板を中心に置いたパターンです。
水に浸ける前に落としてしまい、模様が崩れてしまいました。
( ノД`)シクシク…
布より一回り小さい板を使用すると模様に立体感が生まれます。
この模様は染料の条件が厳しく、毎回染料の配合をし直しています。
これがコンスタンスに作れるようになったのが嬉しいですね。(#^.^#)
2回に分けて、頂点と底辺側から染めた模様です。
ドドーン感が出て気に入っている模様です。(笑)
1回目に頂点、次に底辺で染めたパターンですが、アルカリイオン水で染めています。
更に大きめの板を使用して底に浸けないように工夫をしています。
この工夫により、線のにじみが少ない感じがしました。
藍染の染め方、回数を分ける技法
これは3回に分けて染めた模様です。
幾何学的な固い模様となりました。
藍染の染め方、筆で染める
筆を使い何度も染めた模様です。
何十回も染めるので骨が折れますが、板締めだけでは出せない模様が作れます。
藍を3g使用しています。
濃厚な色になりました、暗闇に飾ると深淵の花が浮かび上がります。
1gでも充分染まりますが、濃度を上げると更に濃くなることが証明されました。
個人的には2gまでに抑えておいたほうが白い線が残るのでバランスがいいです。
きはだで染める。(黄色系)
底辺をきはだ+藍(緑色) そして頂点をえんじゅ(黄色)にしています。
写真では説明できませんが、エメラルドグリーンの落ち着いた模様となっています。
頂点のみ染める場合は、染める位置を変えるごとに染料を軽く混ぜるべきだったと感じました。
染料が底に沈んで、頂点が染めづらいと推測しています。
他にも60分×3回のため、最後のほうは酸性よりになったため、綺麗に染まりませんでした。
最初に大きい花を染めていますが、その時はアルカリ性のため、綺麗な緑色になっています。2回目以降は緑色があまり見えないので、酸性寄りになっている証拠です。
何回やっても染料のバランスは難しい('ω')
1個前に近い模様です。
液に浸ける時間配分を変えています。
最初に大きめの花を作ると、残りの2か所は花びらが小さくなる傾向があります。
大輪を染めたときに布が濡れ、染まり難くなるためです。
インド茜で染める。(赤色系)
インド茜は温度がないと染まらないため、沸騰させた染液が少し冷めた状態で染めました。
インド茜と藍の組み合わせです。
インド茜は色が薄いので、小花くらいにしたほうがいいかもしれません。
インド茜を小花にしてみました。
もう少し花の部分が太くしたかったです。
上と同じ染め方になります。
違いは染料をインド茜からアリザリンレッドにしています。(同じインド茜です)
それとピノゲンCを加えています。
紫を作ろうと藍(薄め)とインド茜で染めてみました。
結果は画像の通りです、紫にならないし色が分離しています。
藍の染料は癖が強いので混ぜて染めるのには向いてないですね。
インド茜で全体を染めた後に三角折りをし、その後藍染をすると綺麗な模様が発生します。
インド茜のパウダー状で染料を作成し、色を濃くしています。
1個上のパウダー状の染料をアリザリンレッドに変えただけです。
画像の1回目が底辺と書いていますが、全体の間違いです。(;^_^A
インド茜(アリザリンレッド)で下地をし、その後藍染をした模様です。
藍とアリザリンレッドがぶつかり合った色となりました。
藍染めの底辺染めから、インド茜の頂点染めをした模様
アリザリンレッドを使用した関係で、赤色が強く出ていいます。
インド茜(アリザリン)銅媒染で染めたものを藍染しました。
藍と混じりピンク色の花が出来ました。
少し上に同じ条件でオレンジ色が出来上がりましたが、染料のバランスが変わるだけで大きく変化します。
アリザリンレッド(銅媒染・クエン酸入)を薄めで染めました。
群雲技法を使用しましたが、全然分かりません。
薄い液色を使うことにより、綺麗な夜桜模様が出来ました。
上と似ていますが、こちらは底辺染めと頂点染めを分けています。
更にピノゲンCを追加しています。
ピノゲンCは染めるときに入れるものではないんですが、結果として浸透が早くなりました。
ほとんど藍色にしかみえませんが、インド茜が染まった部分が抜けたことによりくっきりした模様となりました。
豆乳下地をしていない場合の染め方になります。
最初に底辺をインド茜で染め、次に藍染をしました。
インド茜が藍染を押す形となりました。
藍染めを強く出したい場合は、染める順番を逆にするといいです。
インド茜とえんじゅを組み合わせて染めています。
グラデーションのような染め方も可能なことが分かりました。
藍染液で水の代わりに、アリザリンレッド液を加えました。
結果、奥行きが無くなり、機械的な模様となりました。
液を混ぜると凄い臭いです。
吸わないように注意してください。
最初にアリザリンレッドの銅媒染でピンク色の下地で染めます。
完全い乾かした状態で藍染をしました。
放置時間が長すぎたためか、花びらが丸くなってしまいました。
ログウッドで染める。(紫色系)
アルミ媒染で紫色が作り出せます。
浸透率がよく、布に染み込みやすい液体です。
藍染めと組み合わせても問題なく使える染料です。
藍染め⇒ログウッドで染めた模様です。
青と紫の関係はバランスが取れますね。
ログウッドを底辺染め⇒えんじゅを頂点染めしたものです。
えんじゅ影響でログウッドが薄くなっています。
1個下と比較すると分かりやすいです。
ログウッド底辺染め⇒アリザリンレッド(インド茜)で染めた模様です。
ログウッドのアルミ媒染は綺麗な紫が作り出せます。
ログウッドとインド茜の混合液(アルミ媒染)で染めた雪花模様です。
糸を染めた時は濃い色ですが、雪花の場合は染み込んだ部分が薄くなりました。
全部濃い紫にしたかったのですが、難しいところです。
えんじゅを先端に染めましたが、ぼやけた感じで染まりました。
ログウッドは藍染に比べると浸透率が高いため、輪ゴムの量を2倍にして圧力を強めました。
倍にしないと頂点まで紫色に染まるくらい浸透率が高いです。
その後に頂点染めをしますが、面白いことに藍の部分と相殺されて白い部分が発生しました。
この相殺部分の模様がなんともいえず感動してしまいました。
紫根で染める。(紫色系)
紫根は雪花と相性が悪いです。(木綿)
なぜなら60分液に浸けてもほとんど染まらないし、更に5回液に浸けても染まりませんでした。
絹であれば違うかもしれませんが・・・
紫根で一度染めたサラシを藍染しました。
紫部分がなくなりグレーになってしまいました。
浸ける時間を変化させることにより、花の様子が変わります。
時間も追記したので参考になるかと思います。
こちらも同じパターンですが、時間を少し変えています。
花も模様を作る場合は10分液に浸ければ充分な気がします。
1回目に下地を紫根で染めます。
2回目に藍で染めた模様です。
写真だと分かりづらいですが、白地の部分が茶色ぽい感じで渋くなっています。
コチニールで染める。(ピンク色系)
布への浸透がすごいよかったです。
ただ、色はそれほど濃くなかったので雪花には向いていない気がしました。
カテキューエキスで染める(茶色系)
浸透率が高いため、長時間放置すると花模様がほとんど見えません。
実は最初に60分浸けてみたら、白い部分が亡くなりました・・・
液につける時間を10分くらいにして、放置なしで洗うと綺麗な模様が出来る可能性があります。
えんじゅと藍で染める。
最初にえんじゅ(黄色)で生地全体を染めます。
次に雪花技法の準備をし、藍染をしました。
色が混じり藍の青が緑色に変化しました。
一番右の写真が完成品ですが、写真よりもう少し緑色になっています。
更にいうと白い部分がもう少し薄緑色です。
えんじゅの黄色と藍の青で緑色が出来るか実験
これは混合液ですが、染めている途中で色が分離して染まりました。( ゚Д゚)
不思議な現象ですが、綺麗ですね。
下地がないため、藍は染まりますがえんじゅの黄色部分が綺麗に抜けました。
色を抜く技法がありますが、それに近い状態が作られたと推測しています。
このあと10回以上試してみましたが、ハイドロを入れると上手くいきませんでした。
藍液の量を減らすと、六角模様となりました。
同じ模様を作ろうとしても違う模様になるから不思議です。
ソーダ灰を入れるともう少し濃くなります。
本当に不思議な模様となりました。
こちらは下地をしていません。
えんじゅ+焼きみょうばんを入れたところ、色が綺麗に定着しました。( ゚Д゚)
えんじゅで全体を染めた後に三角折りをします。
その後に藍染をすると綺麗な模様が発生しました。
えんじゅと藍の組み合わせは無限の可能性がありますね。
液量を450mℓにしたときの模様です。
ひとつ上の模様と比べると、変化が分かって面白いです。
えんじゅの鉄媒染で全体を染めて、藍染をしました。
媒染を変えるだけで雰囲気が変わります。
えんじゅで全部染めた後で、藍染をしました。
えんじゅ(黄色)で染めて、一度完全に乾かせば良かったと感じています。
濡れたまま染めたため、藍の浸透が悪かったです。
面白いのが藍が緑色になったことです。
えんじゅで雪花をした後、かなり放置をして乾いてから藍染をしました。
外側が乾いていても板の内側が湿っており、藍が上手く浸透しません
結果として模様が上手くできませんでした。
本当は2重の雪花模様を作りたかったんですが、難しいものですね。
こちらも上と同じように染めました。
参考に載せておきます。
底辺をえんじゅで染めてから藍染をしました。
えんじゅの染み込みが良く、藍が押される結果になりました。
藍を強くしたい場合は、染める順番を逆にするといいです。
藍を底辺染めし、頂点をえんじゅで染めています。
ピノゲンCを少量入れていますが、少しボヤっとした感じになります。
無理に入れなくてもいいかもしれません。
藍とくちなしで染める。
くちなしはオレンジ色に染まります。
くちなしで全体を染め、藍で染めました。くちなしの色が藍と反応し黄色に変化しています。
現物は写真より黄色になっています。
オレンジ色と藍色になるかと思いましたが、予想通りにいかないですね。
藍と柿渋とえんじゅで染める。
藍染め液に柿渋とえんじゅを混ぜました。
お互いが微妙に影響し合う模様となりました。
シリアス染料で染める。
綿を染めるのに適した染料です。
好きな色で鮮やかな模様を作れます。
ハンカチサイズで染めてみました。
会心の出来です。
2種類の模様を混ぜると面白いですね。
難易度は高くなりますが・・
この模様を見るとキュウリを食べたくなりました。
板を逆にして染めてみました。
模様に玉が出来てしまったので、それがなければ独特な模様でしたので
再度作ってみたいですね。
然にも色の濃淡が生まれて映えた感じになりました。
藍染で染める。(熱湯を使う)
染織方法を工夫してみました。
理由と染織状態を載せておきます。
これで少しでも成功率を上げてください。
パッとみると成功に見えますが、本当であればもっと濃く染まっていました。
原因はインド茜と同じで熱湯を使用したため、全然色が移りませんでした。
高温は駄目なんですね・・・
他にも大和藍は最初は水に溶かすだけで染まっていましたが
どうやら溶かす粉が酸化しているようでした。
何度も開封して使用するうちに粉が湿っていたようです。
染料が濃いのに染まらないので不思議でしたが・・・
次からは還元剤(ソーダ灰・ハイドロコンク)を常に使用しています。
麻の葉絞り(折り方を変える)
麻の葉絞りという折り方で染めました。
折り方が少し複雑で綺麗に折るのが難しいです。
底辺で染めてみました。
見方で模様が変わるのですが、実は大きな花模様が見えます。
すおうを下地にして染めた模様
藍染で染める(木の形を変える)
失敗から成功が生み出されるため、そちらの内容も掲載
今回は板の形状をこのようにしました。
3点から作る花を一気に作成する作戦です。
結果は失敗しました。
失敗理由は、丸ごと浸けたことです。
雪花模様は液面部分があるので模様が生まれるのですが、丸ごと液に入れて圧力が均一
になったため、模様が生まれにくい状況が出来ました。
普段は縦置きで浸けているんですが、このときは横置きで浸けたのも原因です。
後日同じものを作りましたが、白い部分に模様ができました?
綺麗に出来ましたが想像通りにはいかないものですね。
見事な花が咲いています。
しかも、波打った感じとなりました。
前回との違いは浸ける向きを水平から垂直にしただけです。
それだけでこんなに変わるとは。
綺麗だったので、もう一枚染めてみました。
60分染液に浸けましたが、30分経過時に60度ほど回転させています。
これが原因か分かりませんが、花模様が独特になりました。
藍染で染める(布を四角に折る場合)
三角ではなく四角に折った布で染めました。
三角板を使用して上下を染めた模様です。
こちらは折り方を変えて、小さくしています。
(3つ折りから半分の6つ折り)
偶然にも丸い模様になりました。
6つ折りで2回染めました。
2回連続で染めましたが、2回目は浸透が悪いおかげで、綺麗な線となりました。
藍染で染める(布を五角形に折る場合)
五角形で折った模様です。
ハチマキや旅館の帯を折ったことがある人はいるのでは・・・
何パターンか染めてみました。
1つ目
ワカメとウニの様な模様になりました。
意外といいかもしれない。
2つ目
底辺と頂点の液量を増やして、白い部分をほとんど残さない形で染めました。
染まる法則性が難しいですね。
3つ目
液量を増やしました。
どうしてもボヤけた感じの模様が出来ます。
4つ目
ほぼ液に浸けた状態です。
万華鏡のような模様となりました。
五角形で染めるなら、布地全部を液に浸けた方が綺麗に染まる気がします。
藍染の染め方。(二等辺三角形で折る)
すおうで下地しております。
布の折り方を二等辺三角形で折り染めました。
折り方を変えるだけで、模様が変化します。
液の浸ける量を変えました。
出品してすぐに売れた模様です。(^_-)-☆
藍染で染める(板の位置を変える)
板の向きを変えて、圧力を普段の3倍くらいにしました。
圧力が強い部分は白い線がくっきり出ています。
ただし、板のそばだけで、中間部分はこの白い線はありませんでした。
全てに同じように圧力を加えるのは工夫が必要となります。
布の折り方を変える(小さく折る)
三角形と四角形を3つ折りから半分に折ります。
そうすると普段の3分の2位のサイズになります。
小さく折るため、結構手間が増えます。
3点染めですが、細かい花が咲きました。
小さくしただけで、模様がかわいくなりました。
普段染めている模様も細かくなります。
こちらも6つ折りの雪花技法です。
これ以上は小さく折るのは難しいですね。
角度をつけて染める
偶然発見した方法で傾けただけですが、模様に大きな変化が生まれました。
イメージで言うと傾いたテーブルで染めたのと同じです。
模様を見ると線の太さに強弱が生まれ独自の模様が出来ました。
底辺染めを傾けて染めただけです。
それだけですが、花模様が2種類生まれました。
傾けて染めるのを、頂点と底辺の2回に分けています。
これだけで模様が変化するのがハッキリと分かります。
回転をして染める
途中で回転をさせました。
花弁に微妙なずれが発生し、中央に模様が作られました。
まとめ
【板の形状】
板の形状を工夫するだけでも模様が劇的に変わるのが面白い。
最近は布より小さめの板を使用しています。
不思議と濃淡が出やすいんです。
締め付ける圧力は、板が崩れない程度であれば大丈夫です。
【水】
水道水でも染めることが可能ですが、酸性よりで染まり辛くなります。
私はスーパーで売っているアルカリイオン水を使用してから、濃く綺麗に染まるようになりました。
水道水は酸化を進めるので注意です。(井戸水のぞく)
【染料作り】
・藍の加工品(大和藍)を使用しているので、生葉から染めていません。
一から染めたい人の参考にはなりません。
・最近は苛性ソーダとハイドロコンクを500mℓに対して小さじ1杯ずつ。
大和藍は500mℓに対して2g使用
アルカリ性寄りで染まりやすく、酸性になると薄く染まります。基本はアルカリ性の状態で染めましょう。
・藍は1gもあれば充分そまりますが、私は微妙な濃淡模様を作りたいので濃い目で 染めています。
・ディスポンを入れるとやや濃く染まり、ぼやけた感じで染まります。
・ピノゲンCは、下地や前媒染で入れますが、染める時点で入れると藍が酸性になるた め、染まりが悪くなります。使うタイミングには注意です。
【布の折り方】
布を折るときに濡らすと、アイロンがけが楽になります。
ただし、濡らしすぎるとクリオネの模様がなくなります。
折った時点で乾燥している状態でないとクリオネができません。
クリオネ:花の中にある白い模様です。
【板について】
板の大きさは大・小ありますが、どれが正解ということはありません。
最近は容器の底に、布が接触しない染め方をしています。これにより、安定した染め方となっています。接触すると染まり具合に微妙なバラつきが発生します。
【絞る力について】
最後に万力で締め付けますが、頂点染めの場合は絞らず、放置しないほうがより花の模様がはっきりとします。
放置中に滲んでしまうので、花びらがぼやけます、簡単にいうと綺麗な花びらが出来るイメージでしょうか。
藍液から取り出してから万力で締め付けると、にじみが強くなり丸い感じの花となります。
力に関しては手で軽く絞るくらいで問題ありません。全力で締め付けたらクリオネの模様が伸びてしまいました。
【液量について】
藍染模様は液に浸ける量がミリ単位で変化するため、たまに奇跡の一品が出来ます。
お店と違い容器をコンパクトにしているためか、独自の模様が発生しています。
【液に浸ける時間】
底辺染めの場合は1時間ほど、これはゆっくり染み込むながら模様を作るためです。
そして、放置中も微妙な模様を作るので40分としています。
頂点染めの場合は、10分~15分にしています。
これ以上染めると花が丸くなってしまいます。花びらをつくるなら放置はせずに
液から出したらすぐに洗いましょう。
【水温】
水温は25度くらいがベストです。
夏場はそのままで使用できるので丁度いいのですが、冬場は冷たすぎて綺麗に染めるのが難しくなります。温めてもすぐに冷めてしまうので工夫が必要です。
沸騰させ、60度以上の水温で染めたときもあったのですが、面白いことに薄く染まってしまいました。
【色止め】
日常で使う場合は色止めをしておきましょう。時間経過でも色落ちが抑えられます。
【最後に】
私は小さい容器で染めるので個人にしか出せない技術が発生します。
他の植物染料と混ぜるので、植物染料の藍との引き算の減少を利用して染める人もいない気がします。(えんじゅと混ぜたときの現象が分かりやすいです)
そもそも、藍と他の植物染料を混ぜる人はあまり見ないですね。
それとメルカリでも販売しております。
もし、売り切れの場合は申し訳ありません。🙇
それと最後まで読んで頂きありがとうございます。
藍染めに興味を持ってもらえらば嬉しいです。
さっそく染めてみたい人はこちらのリンクを参考にしてください。