あちょのハンドメイド日和

染織や刺し子等のハンドメイド品を紹介

【嵐絞り技法】藍染で理想の模様を作ろう。

嵐絞りで藍染染織 

嵐絞りは、絞り染めで棒巻絞りともいいます。 

完成すると雨のように細い絞り模様ができることから、「嵐絞り」と呼ばれています。

 

ここでは嵐技法で染める方法と作品を紹介しています。

 

下記の動画でも紹介しているので、よければご覧ください。

youtu.be

 

初めて挑戦する人の参考になるようにしています。

また、藍染以外で染めた模様も紹介しています。

 

もし他の模様が気になった方はこらのリンクを参考にしてください。

www.handmade-atyo.jp

用意する道具

  ・太い棒

 (私は直径20cmのビニルパイプを用意しました。)

細くても出来ますが、そうすると群雲技法の模様になります。

 

結構力仕事になります。

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・紐

 (模様を作るために使用)

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・インシュロック

 (なくても作れますが、固定が楽になります。)

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・染める布(画像で使用しているのはサラシ)

・液を浸ける容器

 ( 清掃で使っている道具を使っています。)

・染織液

 (今回は藍染を使用)

 

染める手順

 まず、用意したパイプ(棒)に布を巻き付けます。

 

両端をしっかりと固定したいので、インシュロックを使用しました。

紐だけで上手く縛れるのあれば不要ですが、インシュロックで軽く固定してから縛ると楽です。

 

ここで縦にしわがあると線が途切れるので、しっかりと張りましょう。

 

巻き付ける角度で模様が変わります。

画像は斜めで巻き付けとなります。

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紐で縛り付けます。

間隔は一定で実施。

・間隔が狭いと嵐独特の模様となります。

・間隔が広いと紐の影響が出ないので、群雲技法に近い模様となります。

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布を端にまとめます。

この作業はインシュロックを強めにすると上下に動かすのが大変なので注意

 

 

折りたたんだ部分は染まり難いのを利用して模様を作ります。 

下の画像は圧縮したときの様子です。

最後に紐を締めると更に模様がくっきりします。

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容器ですが、このままだと液量が大量に必要となります。

容器に丸ごと浸けるのは大変なのでやり方を変えました。

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 ホームセンターで売っている清掃用の道具です。

液量が上の半分以下で済みます。(節約です)

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これにパイプをセットし、回転をさせます。

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回転で染まり、回転数が増えるたびに濃くなります。

藍は繰り返すと濃くなるので、この作戦は正解でした。

4回転もすれば濃い模様が出来ます。

 

回転数は好みで決めてください。

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インシュロックを強めにすると、外すのが大変なので注意。

布が固定出来れば問題ない強さで充分です。

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  外した後は、色止め剤に浸けます。

 

回転数が2回ほどなので、やや薄くなりましたが綺麗な模様となりました。

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2回目(紐の間隔を狭くする)

紐の間隔を変えた記録です。

・紐の間隔を狭めて、布の巻き付けを水平にしました。

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染め方は4回転させており、特に変えていません。

模様は等間隔な模様となりました。

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乾いた状態です。

個人的には最初に作成した、ランダム性がある形が好きですね。

綺麗な線が出来上がりました。

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3回目(紐の間隔を広くする)

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変更したポイントは、紐の間隔を広げてみました。

ただ、記事を圧縮すると自然に圧縮部分(線)が出来るので、単純に模様の間隔が広くはなりませんでした。

 

群雲絞りの棒を太くしたに近い状態となります。
違いは紐の有無でしょうか 

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このまま圧縮をします。

染め方は4回染め(4回転)で染めています。

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【回転の工程について】

回転で染めると自然と重ね染めが出来ます。

染める⇒乾く⇒青くなる

 

10分ほどゆっくりと回転させてこの青さ(#^.^#)
5分でも充分だったかもしれません。

 

夏の日差しの中で実践したのもよかったのかも

 

4回目(紐の間隔を更に広くする) 

かなり間隔を広めてみました。

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圧縮をすると紐の間隔に関係なく、しわが増えるので結果として模様が出来ます。

紐は生地を抑えているだけです。

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結論ですが紐は布地を抑えているだけで、模様にあまり影響が出ていません。

 

完成品がこちらになります。

波打つような模様となりました。

模様のほとんどがしわによるものです。

 

群雲模様に近いですね。

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えんじゅ+藍染で染める

植物染料の組み合わせで嵐をしたものを紹介します。

えんじゅで下地染めをします。

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これをパイプに巻き付けます。

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完成した模様がこちらです。
布と紐の締め付けが弱かったため、模様が崩れています。

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続いて同じ染め方ですが、えんじゅの下地染めを洗わない状態で藍染めをしてみました。

洗うと色落ちしますが、この色落ちが藍との模様に影響します。
配合のバランスがありますが、これだけでも色が大きく変化します。

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続いて藍液を更に濃い状態で染めました。4回転と条件は同じです。
上の画像より濃度が濃いため、濃くなっています。

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インド茜+藍染で染める

こちらはインド茜との組み合わせです。
インド茜は、むらになるように染めています。

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パイプで圧縮
布と紐を巻いた最後に、軽く締めました。(綺麗に染めるポイント)

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完成品がこちらです。

折りたたんでいますが、模様に特徴が出ています。

・3本の綺麗な線:紐の部分

・それ以外の線:折りたたまれた部分

・紐の間隔も10cmくらいの間隔で縛っています。

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この模様はいいねの数がダントツで多かったです。(/ω\)
 

まとめ

・太いパイプを用意し布を巻き付けて紐で縛る。

・最後に紐でキュッと絞ると模様が綺麗になる。

・紐の巻き数が多いと単調な模様となる。

・液を入れる容器は全部浸ける必要はない。

 

他の人の嵐絞りをみると細い線しかないのもあるので、回転数は1回でもいいと思います。そのうち1回転の嵐も写真で載せる予定です。

 

ここからは感想になります。

 

嵐絞りは太い棒に巻き付け、紐と組み合わせます。
ただし、ある程度の場所と力仕事となります。

手順は少ないですが、体力と力を使う絞り技法です。

(ビニル管が地味に重い。)

 

棒を細くすると群雲技法の模様に近づきます。これは技法が似ているから仕方ないです。

初めは群雲技法のやり方が楽です。

 

他に苦労したポイントは、布を絞るときに端に寄せるのが苦労しました。

インシュロックは布が固定出来る強さであれば問題ないです。

強すぎると圧縮するのに苦労しました。(´;ω;`)ウゥゥ

布を軽く抑える程度で大丈夫です。

 

最近は再利用できるインシュロックがあるので繰り返し使えて便利です。

 

紐の間隔で模様が変わりますが、間隔が広くても模様となることが分かりました。

 

 感覚の話となってしまいますが、巻き付けた最後に紐をキュッと増し締めしてあげると綺麗な模様になります。

 

閲覧頂きありがとうございました。 

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