染織のやりかた
染織のやりかたを説明
自然系の物を中心にやります。
藍染の場合は「下地」と「ばいせん」は不要です。
ただし、下地をすると絹に近い感じで染まります。
使用した場合の写真を載せましたが、微妙に色は変化します。
用意するもの
【一般的に使用】
・なべ (染める液を作る)直径20cm
・バケツ×2個 (染める液が多い時に使用)直径25cm
・さいばし (なべの中で布を動かす)
・ゴム手袋 (染める液は高温ですし、手が染まる為)
・染める布 (絹や綿を主に使用)
白百合サラシが柔らかくてお勧め。
・豆乳 (豆乳下地の材料:無調整を使う)
・酢 (発色に使用)
・焼きビョウバン (ばいせん液を作る)
・エプロン (洋服が汚れます)
・洗濯バサミ
・マスク (匂いがきつい)
・防護眼鏡(薬品取り扱う場合)
【自然の植物を使う場合】
・ボウル (植物をもんで色をだす)
・ザル (なべで似た液をこす)
・洗濯用ネット (植物を揉むときに使える)
・ジッパー付き保存袋 (布に液を染み込ませる)
・はさみ (植物を切る)
・ミキサー (花びらや葉を細かくする)
・まな板と包丁 (植物や野菜を切る)
【しぼり用道具】
・ビニールひも
・わごむ
・角材(割りばし)
・ビー玉
・ペットボトル
・ホース
・縫い糸
・水道管用のビニルパイプ(直径20cm)
下地とは
実は布の種類によりますが、植物染料はそのままでは色が定着しません。
エコ染料であれば問題なく染まりますが、ここでは植物染料をした場合で説明します。
絹 ⇒ よく染まる
綿 ⇒ ほとんど染まらない
麻 ⇒ ほとんど染まらない
この綿(ガーゼやサラシ)を染めるには?
【解決方法】
綿や麻の布にたんぱく質を含めるをことで同じように染めることが可能。
そこで使うのが無調整豆乳です。
たんぱく質が多いのがおすすめ!
つまり、染めやすくするために豆乳で下地処理をおこないます。
下地の方法(無調整豆乳)
①バケツに無調整豆乳を入れる。
(3分の1に薄めても問題なく染まります。)
*ジッパー付き保存袋に入れて、ストローで空気を抜く手法もあり
②布を入れて5分以上よくもむ。
③そのまま10分つけおく。
たまに上下をかえす。
④布をよくしぼる。(洗濯機で軽く脱水するのもあり)
⑤広げて干す
洗濯バサミなので、圧力をかけるとムラになります。
段ボールの上に置きます。
新聞紙の上だと、インクが移ってしまう為止めた方がベスト
精度を上げたい場合
追加で豆乳を入れて混ぜる
再度、②~④をおこなう
【藍染での比較】
【柿渋での比較 】
ばいせん について
植物の色は金属とくっつく性質があります。
洗っても落ちにくい性質を利用したのが「ばいせん」といいます。
色が濃くなり長持ちします。
【使用ばいせん】
焼きミョウバン
普通に食品コーナーで売っています。
漬物で使えます。
【ばいせんの方法】
①なべに「焼きミョウバン」を入れる
②1リットルの水をなべにいれる
火を加えて溶かします
③バケツに2リットルの水を用意
②の液を加える
合計3リットルの「ばいせん液」が完成
④布を入れます
5分ほどゆっくり動かす
⑤更に10分浸けます
ときどき上下に返す
焼きミョウバンばいせんの処理が完了
ばいせんも種類があります。
銅と鉄のばいせんを使用した比較画像。
藍染の場合ですが、銅は薄くなり、鉄は濃くなりました。
説明書では銅は茶色系、鉄はグレー系に変化と書いてありました。
染織の流れ
染織に必要な流れをまとめました。
最初に染めるから試したんですが、全然色が付かなくて「あれ?」となりました。
料理でも下ごしらえをすると味が良くなります。
染織も同じで事前準備をすると、質が上がります。
染織について(雪花絞り)
染織は植物採取⇒液作成の工程がありますが
市販の染織剤(ECO染料)を使用します。
初めは簡単なところからやります。^^
①液を作成し布を入れます。(ばいぜんと下地を忘れずに)
②浸けたあとはしばらく放置します。
時間で変化するため、10分~30分置きます。
1時間だと酸化が進みすぎる感じがします。
③万力で絞った後に洗います。
空気に触れる⇒水につける を繰り返す。2~3分
④水で流したあとで軽く絞る
⑤オキシドールをキャップ一杯分いれて混ぜる(色止め剤を作成)
⑥ ⑤で作成した液につける。
⑦ すばやく全体になじませる。
オキシドール効果で藍の酸化を防ぎムラなく染めます。
これで色落ちがしずらくなります。
⑥最後に干して乾かす
乾いたら完成です。
お疲れ様でした。
しぼり
しぼることにより染織に模様を作ります。
工夫次第で多種多様な形になります。
色々な技法
・板じめしぼり
・わごむしぼり
・嵐絞り
・雪花絞り
・群雲絞り
赤字は難易度は高めの手法ですが、私のサイトで紹介をしています。
参考にリンクを載せておきます。