ミシンの寿命を延ばす方法
【ポイント】
・定期的に清掃
・定期的に油・グリスを使用
・保管場所に気を付ける
ハンドメイドでミシンを主軸に使っていますが、メンテンナンスをせず、不具合が発生するまでそのままにしていませんか?
ミシンは少し手入れをするだけで、寿命を大幅に伸ばすことが可能となります。ミシン買換えをすると無駄な費用が増えるからもったいないですよ。
【ポイントその1】
・定期的に清掃
用意する道具
・ブラシ
・油・グリス
・ピンセット
・綿棒
ハンドメイド作成後は、周辺に糸くずが散乱しています。これがミシン内部にも蓄積されるため、故障の原因になります。
我が家の主力のbrothere LS701です。
ハンドメイドを作成で特に困ったことはないため、初心者向けのミシンになります。欲を言えば刺繍機能が欲しかったです。
まず電源コードを抜きましょう。怪我の原因になります。
それから、写真の部分(赤線)を開閉します。手前に引けば外れます。
外れましたね。
続けて外す部品があります。
付属の道具で矢印のビスを外します。
外れましたね。
清掃をしていないとゴミが貯まりますね。
(電源切は再度確認)
ブラシで清掃し、隙間はピンセットで取りましょう。
【ポイントその2】
・油とグリスの塗布について
ここでは油を塗布する理由を詳しく記載しています。読み飛ばしてもらっても構いませんが、使う道具を深く知ることは大切だと思っています。
油とグリスを塗布しますが、メーカーの説明書には「塗らないで下さい。」と書いています。矛盾していますね?
結論から言えば適切に塗るが正確です。
適切に塗れば寿命が延びて、不適切に塗れば寿命が縮みます。
油を塗るのは金属同時が擦れるため、少しづつ削れるのを抑える役目があるんです。
下の図は金属が接触していますが、この部分が削れる場所になります。
数値は極端ですが、このようなイメージになります。
例:金属の削れる量
油なし ⇒ 1年 1.0mm削れる。
油あり ⇒ 1年 0.1mm削れる。
少しでも長く使いたいですよね。
そのために油・グリスを使う必要があるんです。
もう少し勉強をしてみたいと思います。
私のミシンは油とグリスの2種類が使われていました。
両方とも滑りを良くする効果がありますが、違いについて説明しますね。
【グリスの特徴】
・粘土が高く、半固形
・低速で荷重がかかる箇所に適している。
・抵抗が大きいのがデメリット
【潤滑油の特徴】
・粘土が低く、液状
・高速で動く箇所
・油膜が切れやすいのがデメリット
潤滑油の場所にグリスを塗らないように注意しましょう。
違いと用途を知ってからメンテナンスをすれば、間違い防止や効率アップにつながります。
下記写真の赤線内に潤滑油を塗ります。
高速回転箇所なので潤滑油が適しています。
塗りすぎてもダメなので1滴つけたら全体に広げてください。
清掃と潤滑油塗布が完了したら逆の順番で元に戻しましょう。
続いて上部側も行います。
赤矢印箇所を緩めると外れます。
外しました。
電源コード類は触れないようにしてください。
反対側を見ると写真の場所が潤滑剤が必要な箇所になります。
ゴミがあるときは清掃してあげましょう。
途中で説明をしましたが、グリス箇所は白い固形物が見えています。
ミシンによっては潤滑油使用の場合もありますが、このミシンはグリスを使用しています。このグリスにはゴミが付かないように注意してください。
また、潤滑油を使用するとグリスの性能が落ちて逆効果になる場合があります。同じグリスを使いましょう。
上手く塗れないときは、潤滑油を綿棒の先端に塗布してから、棒の周辺を塗ってあげるといいです。
最後にゆっくり動作することにより、潤滑剤が全体に広がるので、忘れずに実施してください。この動作で塗った場所以外にも潤滑剤が広がります。
【ポイントその3】
・保管場所について
最後になりますが、ミシンは機械になります。
高温や湿度が高い場所に置いたり、使わないで長い期間放置をしていると劣化が早まります。
ハンドメイドをする大切な相棒になります。
大切に使ってあげてください。
まとめ
【ポイントまとめ】
・定期的に清掃
・定期的に潤滑剤・グリスを使用(用途を覚える)
・保管場所に気を付ける
今後も定期的に潤滑剤を使用することになります。
参考に紹介をさせて頂きますね。
ミシン油に迷ったらこちらを
おもちゃ用ですが、代用で使えます。
私が使ってるメーカーのミシンです。
近い性能になります。
特に足で操作出来るのがお勧めです。